カムチェーン調整法

この調整法は、かなり煩く書いて有ります。此処までしなくてもエンジンは動きます。でもチョットの違いが気に成る方には重要です。

基本的にメンテフリーで乗りたい方には、オートテンショナーへの換装をお勧めします。確実にメンテナンスフリーに近づきます。此れへの交換はいたって簡単です。10分も有れば出来るでしょう。

でも、この場合、僅かですがチェーンが張り過ぎの様です。高回転でのパワーロスを感じます。

其処までシビアに調整したい方にはもう説明の必要も無いでしょうが・・・・・。

オーナーズマニュアル(サービスマニュアルでも)の説明では完全に不足です。あれでは調整は出来ません。説明の便宜上、横のロックボルトをA。底の調整ネジをBとして説明します。

始めにAのロックナットを1/2回転程緩め、Aも1回転程緩めます。

次に底に有る、Bの蓋を外します。クランクケースの面からBの頭までの距離を正確に測ります。もし今チェーンノイズが全然無い様でしたら締め過ぎの可能性が有ります。Bを1回転緩めます。もしチェーンノイズが大きいなら1回転締め込みます。Bの蓋をし、Aのビスを締めロックナットを締めます。

暖気を十分し、テスト走行。チェーンノイズが出ないエンジンでしたら前よりも軽く廻っている筈ですし、ノイズを感じるエンジンでしたら静かに成っている筈です。

要は、Bのネジの調整でチェーンノイズが出なくて、尚且つフリクションの少ない所を探るのです。勿論Bを調整した後でAを一旦緩め、又締めると言う作業が必要です。

此処で問題なのが、Bのネジにロックが無い事です。したがって長い使用では知らず知らずの内に、緩んでいる事が有ります。(僕も有りました。)Bが緩んでいるのを知らずに、Aだけで調整しようとすると、かえってチェーンを緩ませる結果に成ります。其の為に、Bのネジがクランクケースの面から何ミリ下がっていたかを測るのが重要なのです。ちなみにBのネジピッチは1,5mmです。

最後の微調整はBのネジ1/2回転で変わります。

僕のハタカブはこの調整方法で好調です。

2006.6.23

追記です。

Aのネジだけで調整した場合の判定方法。(チェーンが張ったか緩んだか?)

Aネジのロックナットを揺める前に、Aネジのマイナス溝の位置を正確に覚えておいて下さい。ロックナットを緩め、Aネジを緩め、Aネジを締め直し、ロックナットを締めます。(この調整はオイル粘度が下がっている時の方がシッカリ出来ます。)

さて、マイナス溝の向きは?調整前より右周り(締まる方向)でしたら成功です。チェーンは張られました。もし調整前より左回り方向でしたらチェーンは調整前より緩んでいます。Bネジでの調整が必要です。この位置はホンノチョットしか変わりませんので注意が必要です。

2006.11.27

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