暫くぶりに、カムチェーンのテンション調整です。
以前のデーターが判らない(汗)。慌てて過去のデーターの調べ直しから始めました。
知りたいデーターは、下のネジの締め込み量。
調べましたら、8mm+1/2回転。
と言う事は、今回更に1/2締めればいけるかな?
カムチェーン調整に必要な箇所です。緑矢印がA。赤矢印をBで表します。
写真でお判りでしょうか? ネジ周りが綺麗な事。
エンジン内部にはゴミを入れないのが基本。この周りだけパーツクリーナーで汚れを落としています。
最初にBのキャップを外します。
中のマイナスネジを見てみましょう。以前に調整した時と同じ向きに成っていますか?
僕のは丸っきり違う方向へ向いていました。ネジロックがされていませんのでいたって当然。設計者の手抜きです。
以前の位置と較べて見ます。明らかに1回転近く緩んでいました。
この状態で、Aのネジの調整をしますと、益々チェーンは緩んでしまいます。
以前の調整(9000km近く走っています)の時より1/2回転締め込んでキャップをします。
勿論アルミガスケットは新品に交換です。
次にAのネジの調整ですが、マイナスの向きをよくチェックして見て下さい。
その位置を覚えたら、六角のロックナットを1/4〜1/2回転緩めます。
更に、中心のマイナスネジを1/2回転緩めます(実際には六角ナットを緩めると、中心のマイナスネジも緩むので其の侭でOKです)。
其の侭数十秒待ちます。此れはテンションロッドが入って行くのを待つ為です。
待ったら、マイナスネジを締め込み、ロックナットの締め込み。
マイナスネジの向きが微妙に変わったでしょう。
右回りに成ったら、テンションは前よりも掛かっています。
此れで終了。エンジンを掛けて十分エンジン温度が上がるまで試乗。
ノイズが減っていたら成功です。
この調整の注意点は、調整時のエンジン温度。十分に暖めて下さい。冷えているとオイル粘度が高く、テンションロッドが入って行ってくれません。
僕のハタカブもまもなく50000km。
こんなに走った愛車は過去には有りませんでした。
しかも新車時よりも調子の良い状態です。
2009.2.9