現在使用中のボールタイプ負圧バルブです。負圧バルブと言っても、クランクケースに新気が入るようにパイピングしていますので、正しくはPCVバルブです。

しかし、新気導入のパイプは細い、ブリザー側は太い、と言う事で従来よりはポンピングロスが減っている筈です。(走行でも感じられる。平均圧力は若干負圧。)負圧でなければ、クリーナーケース内のオイルをクランクケースに戻せる筈は有りません。

フリーピストンタイプの中身はアップしていましたが、ボールタイプはアップしていませんでしたので、あらためての登場です。

内部の構造に変わった点は有りません。単にピストンがボールに変わっただけです。違うのはシリンダー側の底面がフラットではなくテーパーに(ボールを中心に寄せる為)、蓋側にボールが密着しない様に逃げが削って有ります。

吸入側の穴の内径は8mm。ボールが10mmですから、底に落ちると密着します。下からの(クランクケースからの)圧力が上がりますとボールは持ち上げられます。するとシリンダーの内径は12mm有りますので、ボールとの隙間が出来てガスは抜けて行きます。

問題は圧力が高くて(流量が多くて)、ボールが蓋まで届くと、蓋の穴の内径が8mmですから、蓋に密着しガスが出なくなってしまう事です。

その対策が必用です。

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