交換した、ドレンボルトです。ディトナ製ですが、マグネット付きでしたら、どこの物でもかまわないと思います。ネジ径12mm、ピッチ1,5mmです。

カブ系のエンジンはオイルフィルターが有りません。オイル交換のたびにマグネットに付着した鉄粉を取り除いています。マグネット無しの状態では、この鉄粉がエンジンの中を駆け回っている訳ですから、気持ちは良くは有りません。(注1)

ハタカブのエンジンに限らず、オイルについて僕の考えを書いてみたいと思います。

基本は、高品質の物を短い期間で定期的に、一度決めたオイルは度々替えない事と考えています。

よく、オイルの試験と証して、オイルを色々と試して居る方を見かけます。でも、交換した時に前のオイルを完全に抜きましたか?ドレンで抜いた程度ではNG。内部にかなり残っています。(残っていなければ、最初のエンジン始動は大変な事に。)

僕は、其のオイルのテストには最低2度、出来たら3度。同じオイルを使わないと解らないと思っています。

何故かと言いますと、オイルには色々な添加剤が入っていて、特に有機添加剤は、化学変化を起こし易い物です。各メーカーは限られたコストの中で、何種類かの添加剤を混ぜています。其処に計算外の添加剤を入れられますと、どのような化学変化を起こすか予想が付きません。基本的にメーカー推奨意外は、オイルのブレンドは絶対にNGです。

以前の経験です。現在のモチュールを使い出す前は、スペクトロを使っていました。スペクトロを抜き、モチュールを入れて、走行数百キロ。エンジンの調子がなんか変。(メカノイズが大きい)

オイルを抜いてみると、廃油の上に薄い皮膜が。見た目にはポリマー(スペクトロには入っている)が分離した様に見えます。早速入れ替え。勿論今回もモチュール。1000km走ったところで抜きました。今回は薄い皮膜は見えませんが、メカノイズは増えています。もう一度交換。次は1000km走行してもメカノイズは増えませんでした。

現在1000km走行を目安でオイル交換をしていますが、交換前と交換後のエンジンフィールに差は認められません。つまりまだ持つと言う事です。でも換えたらフィールが変わると言う事は、もうオイルが痛んでいて、エンジンを痛めていると考えられるのです。フィールが変わらないうちの交換。此れがエンジンを長持ちさせるコツです。

添加剤は基本的に入れません。以前色々試した事も有りますが、其のコストをオイルに回した方がエンジンは好調を維持します。中にはエンジンオイルの寿命を短くする物も見受けられました。

オイルの継ぎ足しも単に量が増えるだけで、オイルの性能は戻りません。新オイルの基本性能が100だとします。其処に痛んで50に落ちたオイルを同量混ぜるとオイルの性能は?

普通に考えると、中間を取って75と考えるでしょうが、オイルはそうは成りません。精々55近辺です。昔おばあちゃんが言っていたでしょう。テンプラ油は継ぎ足さないって。使い切って交換していた筈です。最近の主婦はそうでもない様ですが(笑)。ですから、古いオイルは可能な限り排出した方が良いのです。オイルエレメント内、クーラー内も勿論です。

マシンを大事にしたいならまずオイル。最高のオイルを使って、それでもお金が余ったら、其れからキャブやマフラーを弄れば良いのでは・・・・・・・・・・?

(注1)ミッション一体のエンジンでは、慣らしが済んでも若干の鉄粉が出るのは仕方が有りません。

2006.11.2

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