今回、インテーク側のバルブガイドを交換しました。別に減ってしまった訳では有りません。オイルの消費を少なくしたかったのです。経験上、ステムシールが無いエンジンは(BMWも)オイルの消費が多目です。シールをつける事に拠って、オイル消費の削減が期待できます。ハタカブは常識と違い、インテークにシールが無く、エキゾースト側に付いています。熱負荷の大きなエキゾースト側に付いているのですから、負担の低いインテーク側につけても問題無しと判断しました(本当に大丈夫?笑)。方法はいたって簡単。インテークのガイドを外し、エキゾースト用を取り付けるだけ。寸法はピッタシカンカン。

決してオイル代をケチってる訳では有りません。燃焼室にオイルを入れたく無いのです。

オイオイ、話が違うよ。(混合油で走っているんだろー。)といった声が聞こえそうですが、付き合ってください。

僕のハタカブは、混合油で走っています。200:1の混合比です。これって多いと思いますか?

今迄の平均燃費は42〜3km/l。1000km走ると23,5l消費します。この時のエンジンオイルの消費は少なく見積もっても150cc。(結構こまめにチェックしています。笑)23,5:0,15は約157:1。

気付きました? 僕の混合油より混合比が高い事を。リングを替える前なら、この倍喰っていましたから、計算するまでも有りませんよね。

問題は其のオイルの性質です。4ストオイルは燃焼される事を基本的に考えていません。今時オイルを喰うエンジンなんか考えていないでしょう。(地球に優しくですから。)処が2ストオイルは、最終的に燃焼室でガソリンと一緒に燃えてしまう運命なのです。オイルメーカーにとってこれはとても大事な事。燃焼を妨げたり、カーボンの蓄積が有っては大変です。ローコストの2ストオイルは其処まで考えていないでしょうが、高級オイルは其処まで考えている様です。証拠に、混合するオイルの銘柄でエンジン正確が面白い程変わります。高回転でドビューンと来る物。トルクがまろやかに成って乗り易くなる物、etc,etc。

僕がミニクロを買ったのも、昔の2ストに今のオイルを入れたらどうなるかを知りたかったからなのです。面白い事にミニクロに入れて感じたオイルの(エンジンの)性格が、ハタカブに入れても同様に感じる事です。燃焼の性質が変わったと考えると、この現象が理解できます。

つまり4ストオイルは燃焼室に入れたくない。2ストオイル(優良品)は良い混合比で入れたい。

此れで、次回の腰上分解の時に、燃焼室のカーボンが減っていましたら大成功なのですが。(チョット楽しみ。)

2006.8.17

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BMWに上記の計算式を当てますと、僕の80は120:1ぐらい消費していました(現在はステムシールを入れたので、計測不能な微量です)。BMのマニュアル限界値ですと其の倍60:1に成ります。下手な2スト顔負けの混合比ですね(笑)。

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