Fフォークセッテイング
このページは、Fフォークは判っている。という方は飛ばしてください。巷でオイルの硬さや量、スプリングの硬さなどのセッティングで、勘違いをしている方が多々見受けられますので、其の為の書き込みです。
ハンターカブのページに書いてしまいましたけれども、全てのバイクに共通です。
とりあえず、ハタカブでは、スプリング交換は無いと思いますので、ダンパー調整から書いていきます。
ダンパーと言いますとおり、これの働きはダンピング、つまり制動です。スプリングだけでサスを作るとピョンピョン弾んでしまいます。其れを押さえるのがダンパーです。仕組みは水鉄砲の様な仕組みに成っていて、穴の大きさでオイルの流れやすさを調整しています。つまり穴を大きくしてもオイルを柔らかくしても、ダンパーの働きは弱くなります。
更に縮む時と伸びる時に、同じダンピングを効かせますと、具合が悪くなります。一般に縮む時は弱めに、伸びる時は強めに成っています。これは一方通行のオイル通路が出来ていて、伸び側と縮み側で穴の大きさが変わるようになっています。
つまりオイル粘度で調整しますと、伸び側、縮み側両方変わってしまう事を意味します。調整可能のフォークはこの穴の大きさが其々変える事が出来る仕組みに成っています。
じゃあ、フォークのオイル量で、硬さを調整しているのはどの様な仕組みなのでしょうか。ハッキリ言いましてオイル量では殆ど硬さの調整は出来ません。あれは、ボトム寸前で、フォーク上部の空気室の容量が少なくなるのを利用しているに過ぎません。つまりボトム寸前の硬さが若干変わるだけです。更にエアースプリングは二次曲線で立ち上がりますので、あまり積極的に利用しない方が良いでしょう。(トライアル等では、如何にエア使わないかを考えてのセッティングをしています。)と言う事はオイル交換の時に、左右のオイル量をシビアに合わせるのは、ハッキリ言ってあまり意味が有りません。
一般に勘違いされているのは、サスが柔らかいので、オイルを硬めにすると言う間違いです。オイルを固めるとサスが動きにくくなるだけで、サスの硬さが変わるわけでは有りません。
意外と知られてないのが、夏冬でオイル粘度調整の必用です。冬場はタイヤが硬くなり、更にサスが動き辛くなるわけですから、走り難くなって当然です。
フォークオイルのメーカー別粘度表はBMWにアップして有ります。
スプリングについては、別ページにします。