オートカムチェーンテンショナーに対する僕なりの結論

取り付けて丁度一ヶ月。300km程走りました。その時に、スプロケ交換と負圧バルブの取り付け等を一緒にやってしまった為、ナニがどの様に影響しているのか判断するのに苦労しました。何事も同時に2個以上弄ってはいけないと言う悪い見本です(笑)。

最初は、負圧バルブの効果や、スプロケ変更による効果が目立って、テンショナーに関しては単にチェーンノイズが減ったなーぐらいにしか感じていませんでした。

まあ、今迄はテンションロッドが最適位置まで押し込めていなかったのですから、当たり前なのですが。

でも、1〜2週間前から感じていたのは、廻り方がホンの僅かに重い。何かがフリクションを増やしている。この感じは、だいぶ以前(何年も前)にカムチェーンを張り過ぎたあの感じに似ている。ひょっとしてあのテンショナーは張り過ぎてしまうのではないか?長距離(油温が十分上がるまで)走っても、チェーンノイズがあまりにも少ない(少な過ぎる)。なんせ小排気量です。大型では無視できるロスが、ハッキリ出ます。

確認は戻すしか有りません。丁度良い事にオートテンショナーには最初はする予定ではなかった為(知らなかった。笑)、標準のテンショナー周りの新品部品が揃っています。

今回は、底からの交換ですから、簡単。只ヘッドガスケットを薄くした分、テンションロッドを押さなくては成らないので、テンションロッドの下に外径11,9mm、内径6mm、厚さ1,5mmのスペーサーを入れました。

でも、必要なかったかも。と言うのはテンションロッドの頭に付くゴムの帽子がかなり減っていて(1mm以上)この辺にも原因が有ったようです。

ロッドを新品にして、適当にスプリングでロードを掛け、サイドのネジでロッドを固定。何度もやった作業なので直ぐに完了。

ロッドを抜いた時にオイルが結構洩れますので、其の分補給。

エンジン始動。

若干ですがアイドリングが上がりました。(デジタコなので直ぐに判る)

走った感じは若干ですが軽くなったよう。

数日走った後、底部のスプリング押しを2回転緩めて、再調整。(まだ若干感じる、フリクション)

チェーンノイズが出るまで、ある程度走り回る。油温が十分に上がるまで走っても、ノイズは極小。オートの時は出ませんでした。と言うか出無さ過ぎ。

今朝は、いつもよりもエンジンを回し気味で出勤。(お陰でベンツとゴチンコしそうに成った。笑)

チェーンノイズは聞こえません。でも廻り方は軽い。

僕なりの結論です。オートテンショナーは確かに便利。調整が不要に成ります。油温が上がっても凄く静か。でも若干テンションが掛かり過ぎ。僕のように小さな事を大袈裟に騒ぐ人間には、あの廻り方ではロスを感じます。

手間隙掛けて、チョットの違いに喜びを感じる人には手動式。ノンビリとカブライフを楽しむならオートテンショナー。ホンの少数の人にしか手動は薦められないかも知れません。

注)今迄、手動テンショナーの時、下部の調整ネジはかなり締め込まれ、スプリングを押し切り、ネジで直接テンションロッドを押さないと、カムチェーンを張れない状態でした。ハッキリ言って変な状態。今回は正常にスプリングを押している状態(ネジとロッドは触らない状態)で正常にテンションが掛かります。つまり僕の作った1,5mmのカラーは働いていません。何故この様に成ったかは謎ですが、仮説としてロッド先端のゴム帽子が擦り減った為かもしれません。新品は先端が細くなっていて、中心点で押すように成っています。磨り減ったゴムは完全に平らでした。この状態で押すとテンションローラーリングを押すポイントをこじって押してしまい、リングを押し切れなかったのかも知れません。外したロッドと新品のロッドを見比べましたが、異常は見つかりませんでした。この後以前と同じ状態になったら、ゴムだけを替えてみたいと思います。(古いゴムは捨ててしまいました。残念。)

2006.5.4

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