ポンピングロスの低減

エンジンのパワーアップには二通りの方法が有ります。一つは沢山の燃料を送ってやって、沢山燃やし、更なるパワーを得る方法。(地球には優しくない。笑)もう一つはエンジンの発したパワーを如何にロスを無くして後輪に伝えるか。僕は後者のほうが大好きです。早い話が排気量を大きくして、沢山燃料を燃やせば、パワーが増えて当たり前。こんなのは、チューニングショップに任せて起きましょう。

エンジンの発するパワーの源は、ピストンの上下運動。これを妨げる物の代表にポンピングロスが有ります。

ピストンの圧縮工程は、燃焼室だけでは無く、ピストンの下側とクランクケースの間でも起こっています。ピストンの上側はパワーの源ですが、下側は丸っきり無駄。

僕は、ポンピングロスを減らすには、クランクケースの容量を増やそうと考えていました。処が最近クランクケースの内部圧力を減らせば良いとの考えが出てきました。商品化もされ、好評のようです。考えてみると真空だったら、ポンピングロスは有り得ません。なるほど・・・・。じゃあ、クランクケースの容量を増やし、尚且つ内部の圧力を負圧にすれば・・・・・・・。

今回のハタカブの改造は、ミッションケースの容量が結構有るので、負圧バルブの装着だけにします。

BMには両方行なうつもりです。

以前、ハンターの右クランクケースカバーを剥がした時に、キックシャフトの下に白濁したオイルの塊が有りました。明らかにブローバイガスが抜け切っていないようです。今のブリザーでは無理でしょう。

そこで、負圧バルブから抜けてくるガスは、殆どがブローバイガス。其れをキャブの入り口に持っていって、積極的にブローバイを吸い出す。

つまり、今回バルブを付けて一石二鳥を狙っています。

スプロケットの交換で、左クランクケースカバーが開いていますので、今がチャンス。同じ処を二度も三度も開けるのはとっても面倒。仕事の合間をぬっての作業ですから何時出来ますやら・・。

2006.4.7

NEXT

inserted by FC2 system