クランクケースの内圧

色々と弄って来ました。考えて見ると、弄りだしてから五ヶ月も経っています。最初はクランクケース内を負圧にすれば良いんだ。くらいの軽い考えでした。

クランクケースに穴を開け、ワンウェイバルブを取り付け、噴出し先はエンジンのインテークへ。

元々付いていたブリザーパイプは折って縛り、効かなくしました。

確かに、効果は有りました。高回転の伸びが違い、中速もトルクアップ。

どのぐらいオイルを噴くのかと、ホースを透明にしておいたのは正解。此れをゴムホース等で見えなくしていましたら、今回の色々な問題点は見つからなかったと思います。

最初の状態ですと、とにかくホース内部が汚れる。乳化したオイルで真っ白。これはまずいと、とりあえず元のブリザーを開放。ビックリするくらいエンジンは重くなりましたが、ホースの汚れは低減。

その時考えたのは負圧にしすぎると、ブローバイが増えるのではないかと。

エアクリーナーケースの中にオイルが溜まっているのを発見。(まあ、予想通り。)意外と奇麗。乳化していない。ワンウェイバルブでクランクケースの中の空気の流れは一方通行。(新しく開けた穴から吐き出して、元々のブリザーパイプは吸い込み専門。)

じゃ、溜まったオイルは元のブリザーでエンジンに吸い込んでしまえ。

此れが、予想外の好結果(オイルは完全に戻っています)。で、もう一つ効果が有ったのです。エアクリーナーケースの内部は常に負圧。つまり、負圧の所から、クランクケースに空気を吸っています。結果吸入ホース(元のブリザー)を大気開放した時よりも、クランクケース内の圧力が負圧に成ったのです。

此れが効いて、最初にバルブを付けた時の様な効果が出て来ました。エンジンが軽くなる。

クランクケースカバーのタイミングチェックホールの蓋を開けて、大気解放にしたらアイドリングが下がり、其の侭走ると、エンジンが重いのには驚きました。

僕なりの現在の考えです。クランクケース内を負圧にするのは正解。でも、し過ぎるとブローバイが増える。程々(負圧を維持できる程度)の新気導入は必要。

そうなると、4発とツイン(シングル)は考えを変えないといけません。4発は隣同士のピストンが圧力変動を押さえる働きをします。つまりブリザーから噴出すエアーはそんなに無い。

対してシングル(ツイン)は其の働きが無いので、大量の空気を吐き出す。結果負圧に成り過ぎる。

4発は今の市販品でOKだけど、シングルはもっと大きなバルブ(大量に吐き出せる通路)が必用で、少量の(通路の狭い)インテークが必要。

ボクサーエンジンを考えると、こいつの圧力変動は半端じゃない。二つのピストンが向かい合って押し合うのですから、シングルよりも影響は大と踏んでいます。元々ワンウェイバルブは付いていますが、この通路じゃ役不足(全然小さい)。

ハタカブで得たノウハウでボクサーを弄ってみるつもりです。排気は大きく吸気は小さく。

さてどうなりますか・・・・・?

追記)ハタカブはシリンダーホーニングしてから、ブローバイが極端に減りました。ピストンクリアランスが増えたのにも係わらずです。僕の考え。シリンダーの真円度が高まり、リングとの馴染みが良くなったのではないかと・・。

2006.9.3

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